ノウハウ

【生産性向上マウス】MX Master3 を使ったら腱鞘炎対策になった

ノウハウ

私は、本業としてはIT企業に勤め、副業としては販促用コンテンツをデジタルで作成していたりと、1日中PCに張り付いて作業をしています。現代社会においてオフィスワークが基本な方に関しては、私と似たような状況なのではないでしょうか。

そんな日々の中で2つの課題に最近まで悩まされていました。

1.生産性を向上させるデバイスはないか

在宅勤務が基本となった昨今では業務環境に自ら向き合わなければならなくなったので、以前のオフィスでの仕事と違い、環境改善に意識が良く向くようになりました。どうすれば、気持ち良く仕事が出来るのか、どうすれば生産性があがるのか考える日々です。

2.指の腱鞘炎を直したい

オフィスで作業していた時からの悩みですが、PCのキーボードを打ち続け、マウスをクリックし続けた結果、良く人差し指の腱鞘炎になっていました。人差し指で左クリックするのを避ける為、最終的には中指でクリックしていた程です。

色々と試していく中で、これらを解決するデバイスに辿り着きました。

それがLogicoolから販売されている【MX Mater3】というマウスです。

この記事では、どういうデバイスなのか、実際使っている私の実感をお伝えしたいと思います。

MX Master3 for Macとは

外見

私が所有しているMX Master3 for Macは、その名の通り、Macに対して最適化されたモデルで、物理的なボタン8つ搭載されており、色はブラックとシルバーのツートンです。幾つかバージョンがあってモデルにより色が違うのでご注意ください。手を乗せた時に親指に当たる部分にボタンが付いていて、少し出っ張っているのが特徴的です。ここが何なのかは後述します。

※「for mac」を使っていますが、Windowsでも問題なく使えます。会社の端末はWindowsで、家のMacと両方で使っているので実証済みです。

こちらは横からみた図です。ご覧の通りに少し高さがついていて、一般的なマウスだと「掴む・摘む」になりますが、MX mater3は、「握る」といった表現が一番近い触った感覚かと思います。エルゴノミクスデザインといわれる人間工学に基づいた設計がされており、手を乗せた時に負担がなくフィットする様になっています。

普通のマウスだと物体を触っている感覚なのですが、このマウスは人間にあわせた構造なので、本当にピタッとした気持ち良い握り感があるのです。自分の足にあったシューズを履いて走った時の様な気持ち良さです。

機能

8つのボタンの機能ですが、基本は以下の様なアクションが割り当てられています。

①左クリック

②右クリック

③ホイールスクロール

④スクロールモードの変更

 ※ラチェットモード(1行ずつ抵抗を感じて進む)と、

  フリースピンモード(ベアリングを回すように引っ掛かりのない)を切り替えます

⑤横スクロール

⑥進む

⑦戻る

⑧ジェスチャーアクション

 ※2枚目の画像にあるように、ボタンを押しながらマウスを動かすと方向にあわせて
  挙動が変わります。

カスタマイズアプリ

初期設定のボタン振り分けだけではなく、専用のアプリ「Logi options」を利用して、動作をカスタマイズ出来ます。更にアプリ毎にそれを変える事ができます。自分が行う動作をこれらに設定すれば、生産性は飛躍的に上がってくれることでしょう。

私の一例をあげると、ブラウザにおいて、ホイールの押し込みを「新しいタブを開く」、スクロールモード変更ボタンを「タブを閉じる」に割り当てています。正直、キーボードのショートカットキーでも可能な操作ですが、「一つのボタンで出来る」、「既に握っているマウスなのでポジションを変更せずに行える」点を考慮すれば、小さな違いですが多く実行する動作故に効果は絶大です。

生産性が向上した話

トラックパッド派な私が困っていた事

次に、使っている上で生産性が向上したと感じるところを具体的にお伝えします。

私の用途で一番感じた生産性向上ポイントは、マウスポインターの操作精度の向上です。マウスを使えばトラックパッドより精度があがるのは当たり前じゃないかと思うかも知れませんが、これにはMX Masterだからという理由があります。

それは純粋にMX masterがマウスとして精度が高いが故に実現しています。logicoolによればセンサー精度が高く通常の5倍(4000DPI)との事。本当かと買う前は思いましたが、確かに体感で分かる程違いを感じます。どんな素材の場所でも、マウスを動かす事が出来ますし、正確に思ったところにマウスポインターを置ける感覚があります。これによって、私の場合は、マウスパッドの上において以前以上にポインター感度をあげる事で操作が格段に早くなりました。

これを使う前は、トラックパッド派でMacを使っているのもあり、ホームポジションから手を動かさないのが一番良いと考えていました。ただ、この環境には不満がありました。ポインターの操作を早くしようと感度を上げると精度が落ちてしまう点です。どうしてもトラックパッドを指でなぞる操作は精度が低く、感度を上げないと操作は早くならないが、同時に精度がどんどん悪くなってしまう、このジレンマに悩まされていました。

このマウスの場合は、センサー精度が高いのでどんなマウスパッドにおいても問題なく動きを読み取ってくれるので、このパッドの物理的な摩擦感でマウスを思ったところにビシッと止められ、お陰で感度をあげても思った通りに操作できるようになりました。私のオススメとしては、摩擦感のあるマウスパッドを使って、高感度設定にして操作をするです。これになれると、他の環境だと今では遅さを感じてしまう程です。速度を出すなら、それを制御する精度と制動性が必要ということですね。

マウス側で出来る事が多い

そして、ただマウスとして精度が高いのだけが良いところではありません。記述の通り、ボタンが多くアプリでカスタマイズ出来るので、マウス側で出来る事が多いのが良い点です。

トラックパッド派だった私は、ホームポジションから手をズラすのは生産性が下がる行為だと思っていました。でも、実際はトラックパッドを操作すると距離は短いですが、どうしても手を動かさなければならず、結局はポジションが崩れてしまいます。この時、ポジションから離れている為出来ない操作が多々あったのです。それをマウスのボタンで補えるので、非常に快適になりました。

例えば、ブラウジングしているとします。前のページに戻りたいという場面は多々あります。この時、トラックパッドやその他の通常マウスであれば、一々ポインターを戻るボタンに持っていき押下する必要がありました。それが「戻る/進む」がどこかのボタンに割り当てられていれば、どこにポインターがあろうとワンクリックで操作が出来ます。また、複数タブを開いている時、タブ間を移動しようとすれば旧来では「tab + option」ショートカットかポインターで操作していました。これも割当ボタンのワンクリックで済みます。MX Materの通常設定だと、横スクロールホイールに割り当てられていて、親指で転がすだけでポインターがどこにあろうとタブを変えられます。

大した操作ではありませんが、日常的に行い何万回と繰り返す操作だからこそ、それが簡単になると大きな違いを生み出します。塵も積もれば山となるです。

腱鞘炎にならなくなった話

人差し指の腱鞘炎に悩まされていた日々

次に、生産性とは別にMX Masterを使うまで身体的に困っていた事がありました。人差し指の腱鞘炎です。

文章を打つにしても、マウス操作をするにしても人差し指を使うことが多いです。特にExcelなどで資料を作る時は、セル操作のために何回もクリックする羽目になるので、日によっては人差し指を非常に酷使する作業があったりします。

結果どうなるかと言えば、腱鞘炎となって痛い思いをしながら指を酷使する日々が続きます。これが本当に辛かった。仕事なので仕方ないのですが、痛いのにそれを続けなければいけないのは本当に辛いです。

最終的にどうなったかというと、中指と人差し指を交互に使って披露を軽減していました。自分の癖として、人差し指が一番精度が高い為にどうしてもこの指を多用してしまいます。それを意識して中指に変換して操作します。これは痛みの対策として仕方ないのですが、余計な思考が入るので生産性も落ちて、悪い事尽くしでした。一番酷かった時は、利き手ではない、左手でマウスを持ち替えて操作して程です。

MX Mater3で腱鞘炎にならなくなりました

MX Master3は、エルゴノミクス(人間工学)に基づいたフォルムをしていて、写真の通り小指に向かって傾斜しています。これにより、テーブルに対して拳を縦に近い形で置けるので常に自然な状態でいられます。通常のマウスは、テーブルに対して手のひらを被せる形になるかと思いますが、一度このエルゴノミクスに基づいたマウスを知ってしまうと、なんと無理な体勢になっていたかが良くわかりました。腕を捻っておいた状態で指先を動かしていれば、それは筋に緊張感が常にあって、疲労していくはずです。今後、このマウスを手放す事になっても、エルゴノミクスを採用したマウスを手放すことはないのだと思います。

更に既述しているようなクリック数を減らせる仕組みがあるので、動作自体も抑えられて自然と手の痛みは減っていきました。今では腱鞘炎になるまでにはならなくなりました。

まとめ

正直、マウスを変えるだけでここまで作業効率が変わるとは思いませんでした。キーボードのショートカットで出来たり、ポインターを動かして出来る行動が、一つのボタンで終わるのは言葉上の「操作を簡略化する」以上の現実的な差があります。何度も操作するが故に、その小さな差が大きな結果の差を生み出します。それは、体への負担に対してもそうです。一見大した負担でなくとも、長い時間同じ行為をしていれば、少しのストレスが後に蓄積されて痛みに変わってきます。その痛みを一度味わうと、それを避けようと意識的に行動を抑制をしてしまうものです。これは、結果的に生産性にも響いてくるのです。

正直、MX Mater3の値段を見た時に「マウスにしては高いな」との印象がありましたが、実際に使い始めてからは耐久年数を考えれば、逆に良い買い物だったと思っている程です。このマウスが全ての方にベストであるとは言いません。しかし、作業環境を向上させる為に金銭的な投資を行うのは、全ての方にオススメ出来ます。

それが毎日使うものであり、困っている点があるのであれば、小さな改善でも良いので実行すると良いです。お金でそれが解決するなら余計に簡単なので是非トライしてみてください。その投資は多分、コスパが良いですよ。

それでは次の記事でお会いしましょう。

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